サーチエンジンを利用するなんてさほど難しいことではない、と思っている方がほとんどだろう。
たしかに利用するのは、さほど問題なく操作できる。だが操作した結果はいかがだろう。思ったとおりの結果が表示されているだろうか。
たぶん「こんなものなのだろうな、サーチエンジンって」といった感想で、検索されて出てきた画面を見て、冷めた目をして見つめている方がほとんどだと思う。
そこで本書では、どうすれば目的のWebページをうまく検索できるか、その手法を解説することにした。
例として、次のテーマで情報を収集してみることにする。
「海外出張時にパソコンを持っていき、海外から日本へメールを送ったり、日本からのメールを受信したりするための方法を、解説しているWebページの検索」
かなり長いテーマであるが、サーチエンジンの機能を知る上では、手ごろなテーマだろう。ではさっそくどうすれば目的のWebページを検索できるか、実際にサーチエンジンで操作をおこないながら解説していくことにする。
ここでは筆者がいつも利用している「Yahoo! Japan」を教材に使わせていただくことにした。実力ナンバーワンのサーチエンジンだと評価しているゆえでだ。
●検索用のキーワードの決定
インターネットのサーチエンジンでWebページを検索するには、検索用のキーワードが必要となる。このキーワード、思っているほど甘くはない。
しっかり的を得たキーワードを設定しないと、目的のページなど近づきやしないのだ。また考えすぎた挙げ句に、長すぎるキーワードも駄目なのだ。
例をあげながら、どのようなキーワードを利用したらいいか、またどのようにサーチエンジンの機能を利用したらいいか解説していくことにしよう。
まず、調べたいテーマを分析する必要がある。といっても、さほどだいそれたことをしようというわけではない。検索するためのキーワードを決めるだけの作業なのだ。
もう一度Webページの検索するための、テーマを見ていただこう。
「海外出張時にパソコンを持っていき、海外から日本へメールを送ったり、日本からのメールを受信したりするための方法を、解説しているWebページの検索」
ここでは次のキーワードが考えられる。
・海外出張
・海外
・出張
・パソコン
・電子メール
・e-mail
・通信
ほかにもキーワードはいろいろ考えられるだろうが、例としてみていてほしい。
さて、思い付いたキーワードをどう活用したらいいかが、サーチエンジンの活用法に大きく関わってくる。
これまでだったら、読者の方は「海外出張」だけで検索していていたと思う。
筆者も初期のころはキーワードひとつで検索していたものだ。その結果はどのようなものか、見てみることにしよう。
次の画面は、「Yahoo! Japan」のオープニング画面で、「海外出張」と検索用のキーワードを入力した入力画面だ。
なお、「Yahoo! Japan」のアドレスは次のとおりである。
・「Yahoo! Japan!」のアドレス
http://ww.yahoo.co.jp/
なお、この項ではWindows98のマシンで、Internet Explorer5を使用してサーチエンジンを利用した画面を掲示している。
▽「海外出張」と入力した「Yahoo! Japan」の画面
sea1005.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
「海外出張」と入力し「検索」というボタンをクリックすると、次の画面が表示される。
▽「検索」をクリックしたあとの「Yahoo! Japan」の画面
sea1006.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
●キーワードひとつの「海外出張」では12件がヒット
画面上には、「12件がデータベースと一致しました」と表示されているのが見える。
この画面を下の方へスクロールさせると、検索結果の項目一覧が表示されているのが見える。
▽検索の項目表示画面
sea1007.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
いくつか海外出張のためのWebページが検索されているが、どうも思った情報を提供してくれるページがヒットしていない。
「海外出張」ではうまく検索に引っかからないのが分かったら、さっさとこのキーワードをあきらめた方がいい。
あきらめるといっても、「海外出張」という言葉であって、「海外」とか関連のある「海外旅行」などといった言葉まで捨てるということではない。
この辺が、サーチエンジンをうまく活用できるかどうかの分岐点なのだ。
「海外出張」が駄目でも「海外旅行」ではどうだろうかとか、「海外」だけではどうだろうかという検索のためのキーワードの展開が、サーチエンジンを利用する上では大きくものをいうのである。
次の画面は、「海外出張」ではなく「海外旅行」というキーワードで検索したときの結果の画面だ。
▽「海外旅行」の検索結果表示画面
sea1008.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
●キーワードひとつの「海外旅行」では430件がヒット
「海外出張」のときは「12件がデータベースと一致しました」と表示されていたのが、「海外旅行」では「430件がデータベースと一致しました」といっきに検索結果のページ数がアップしている。
このようにキーワードをちょっと変えるだけで、検索されるページ数は大きく変わるのである。
もうひとつやってみよう。こんどは「海外」だけで検索してみたらどうなるか。結果は次の画面のとおりだ。
▽「海外」の検索結果表示画面
sea2001.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
●キーワードひとつの「海外」では2130件がヒット
検索結果は「2130件データベースと一致しました」とでた。このようにヒット件数が多いと、その中から必要な情報を見つけ出すのも厄介なので、一概に喜んでいることはできない。
このように、1度や2度のキーワードによる検索で、思ったような結果が得られなくても、少しキーワードを変えるだけで新しい検索結果を得ることができるのが、サーチエンジンなのである。
検索されたページには、いろいろと海外旅行のための情報が記載されているが、パソコンを海外に持ち込み海外から日本との電子メールの方法について解説したページは、最初の検索ページには見つけることはできなかった。
実際に430件や2130件ものすべてのページを見て回るなんて、通常はだれもしないだろう。
もし、時間があっても最初の3ページほど見れば嫌になってしまうものだ。
このようにヒット件数が多くても、結果として最初のページに目的のページが表示されていなければ、どうしようもないのである。
こんどは、キーワードを「海外」ではなく「電子メール」と変えて検索してみることにしよう。次の画面は「電子メール」の検索結果の画面である。
▽「電子メール」の検索結果表示画面
sea2002.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
●キーワードひとつの「電子メール」では838件がヒット
「電子メール」だけでは、次第に海外出張での電子メールとはかけ離れたページの検索結果が表示されてきた。ちなみに「e-mail」で検索してみたら次のようになった。
▽「e-mail」の検索結果表示画面
sea2003.tif
画面の準備ができるまでお待ちください
●キーワードひとつの「e-mail」では66件がヒット
「e-mail」では66件が検出されたわけだが、このように「電子メール」と「e-mail」とでは検出結果が違うのである。
ここで検索用のキーワードの利用方法について、まとめておこう。
●キーワードの検出結果のまとめ
キーワード 検出結果
海外出張 12件
海外旅行 430件
海外 2130件
電子メール 838件
e-mail 66件
ご覧のように、キーワードの設定ひとつで検出結果は変化するわけである。
「電子メール」と「e-mail」はおなじものだと思っていても、データベースとして保存されるときのキーワードが「電子メール」としか入力されていなかったら、「e-mail」で検索してもひかかってこないことになる。
このように、いろいろキーワードを変えて検索しても、目的の情報がなかなか見つからないものである。
ほとんどの方はこの辺であきらめてしまうことだろう。
だが、キーワードをひとつだけで検索して、ズバリ目的ページを見つけることは、「桜前線」とか「花粉症」などといった明確なテーマ以外は希なことなのである。