テープ起しの仕事について
わたしは、この出版業界に20年以上生活していますが、テープ起しの仕事はそんなに儲かるわけでもなく、また仕事量があるわけでもないということをお伝えしたいと思っています。
まず、テープ起しという仕事は、基本的には座談会などの時にテープでその内容をとって、あとで文章にし直すということになるわけですが、その際その現場にいた編集者が、場の雰囲気を汲みながら文章化をしていくわけです。
場の流やその場で使われている専門用語を知らないと、どのような漢字にするかあるいはカタカナにするか、素人じゃテープ起しなどできるものではありません。
編集者が時間がなく、外注するとしても専門用語が理解できないような人には決して頼みません。
もし、テープ起しをサブビジネスとしてやりたいのであれば、編集という仕事を覚え、何か専門分野を持ち、3日ぐらいでワープロで文書化できるような技術を身につける必要があると思います。
座談会のテープ起しは、ページ1万円ももらえれば恩の字です。ただし、雑誌の場合は3ページあるかないかですから、仕事をしても3万円ということになります。多くの雑誌の編集部と契約していればいいのでしょうが、それぞれの編集部は古くからのテープ起しもできる編集者とつきあっていますから、そう簡単には入り込むことはできません。
雑誌のテープ起しではなく、単行本や官公庁の資料としてのテープ起しというものもありますが、そんな仕事はそう多くはなく、もちろん専門用語を理解できる人でないとそのような仕事はまわってくるわけでもなく、とにかくテープ起しという仕事は、そう簡単にはてに入る仕事でもなく、また、お金になる仕事でもないということを知っておいて欲しいものです。
2000.9.5/(C)Yuji Honya
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