アユの塩焼き料理


 鮎を手に入れたら、軽く水洗いをして布巾でその水気を拭き取る。
 つぎに塩をふりかけ、強火の遠火でやく。
 家庭にあるグリル型のガスコンロでは、片面3分ずつ強火で焼くとおいしく食べられる。
 魚をおいしく見せる横長のお皿に、鮎を置く。頭は左向きだ。
 鮎は串を差してやくわけだが、お皿に盛るときは外しておく。
 少し大き目のお皿に鮎を盛り、近所にはえていた笹の葉を添える。
 ゆずをちょいと絞り、塩焼きの塩で季節の流れを食べる。
 鮎には、風鈴がにあう。  ひとくちひとくち食べては、雲の流れ、風の香り、取り巻く近所の声、冷酒の味を二人で味わうのだ。
 鮎の片面で銚子一杯、二人で銚子二杯を楽しむわけだ。
 二人の会話は、夏の思いで。風鈴の流れで思い出す、心にチクリとくる思いでだ。
 鮎の皮が固い。箸の先で突っついて身をほぐす。
 尻尾は、手でつかんでほぐすとよく身ばなれがいい。
 鮎は、はらわたの苦みを楽しむ魚でもある。
 鮎は夏の終わりにあう魚だ。


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